公的医療機関
愛媛県がん診療連携推進病院指定
日本医療機能評価機構認定病院
開放型病院
〒793-0027 愛媛県西条市朔日市269-1
TEL:0897-55-5100
他医院向け患者紹介専用
(地域連携医療室)
TEL:0897-55-9920
FAX:0897-55-1660
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ご挨拶

済生会西条病院

名誉院長 常光 謙輔

 当院は昭和33年に市内で開業されていた赤松寛先生から病院・施設の寄贈を受けて済生会病院となったユニークな病院です。全国81か所の済生会病院の中で個人病院から済生会病院になったのは当院だけだと思います。

 昭和55年に私が赴任して来た時、当時は110床の少し前近代的な病院でしたので何とか200床規模の新しい病院にしたいと思いましたが、医師会、土地改良区、県などとの折衝には随分苦労しました。

 それでも昭和61年には150床の病院にすることができ、療養環境の快適化、高度医療機器の導入とスタッフの充実を図ることができました。その後は平成5年に老人保健施設の開設、平成14年に東棟の増築、平成19年には南棟の増築とPET-CTや放射線治療装置(リニアック)の導入などを行いました。このように施設の充実させるとともに、平成12年には日本医療機能評価機構の認定を受け、以後5年ごとに認定の更新を続けております。

 ただ平成16年から始まった新臨床研修制度のあおりを受け、平成19年には常勤の脳神経外科医と循環器内科医が不在となるという苦難の時代が始まりました。そのような情勢の中で平成19年4月から内科の岡田先生に院長をお願いし、平成22年には愛媛大学の病理学教授であった植田先生にセンター長で来ていただき、平成27年4月には愛媛大学麻酔科の教授であった長櫓先生にセンター長で来て頂きました。またその平成27年には病院の東隣りに100床の特別養護老人ホームを建設しました。病院と介護老人保健施設、特別養護老人ホームが協力して最近の地域包括ケアに力を注いでいるところです。

 今年令和5年には病院の北側に新病院が竣工し、10月1日から新棟で診療を始めました。当初、新棟が完成したら、旧本館は解体して新しい建物で繫ぎその中にレントゲン関係や外科系の各外来などを収める予定でしたが解体費が5億円もかかると分かり、解体は断念しました。そのため外科、整形外科、脳神経外科、循環器内科、レントゲン、内視鏡室などは旧本館に残っています。来年4月に新棟と旧本館の間の連絡通路ができるまでは不便な状態が続きますが、なんとか頑張って行くつもりです。

 また令和5年4月から基幹型の臨床研修病院となりましたので、研修医の受け入れも積極的に行っていく予定です。

済生会西条病院

西条医療福祉センター 植田 規史

 済生会の月刊誌「済生」の巻頭言に明記されているように、済生会は明治44年明治天皇が時の総理大臣桂太郎を召されて、「恵まれない人々のために施薬救療による済生の道を広めるように」との済生勅語に添えてお手元金150万円を下賜されて、創立されたものです。 以来、今日まで110年余、社会経済の変化に伴い、存廃の窮地を乗り越えるなどの幾多の変遷を経ながらも創立の精神を受け継いで保健・医療・福祉の充実発展に必要な諸事業に取り組んできています。 済生会西条病院でも、地域の保健・医療・福祉の充実のため実践に日夜邁進しています。

 現在、深刻な高齢化社会の到来など多くの困難な問題を抱えるなか、医療界では依然として医師不足、看護師不足は解消されないまま医療危機が叫ばれています。 今後わが国は、高齢化率がピーク時には40%に達するという世界でも類を見ない超高齢化社会の進展に伴い、地域に密着した医療・福祉のニーズは益々増加していくものと考えられます。 そのため、済生会西条病院では、医師、看護師、薬剤師、検査技師、臨床工学士、栄養士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、社会福祉士などの多職種協働によるチームにより、地域の特性に合わせた包括的なケアシステムを構築のもとに、保健・医療・福祉に取り組んでいこうとしています。 また、厚生労働省は病床数を削減する方針を打ち出し、退院した患者さんの受け皿の主役を在宅ならびに有料老人ホームや高齢者住宅に移行させると発表しています。 済生会西条病院では、近年ユニット型の特別養護老人ホームの開設を加え、さらに地域のニーズに応えるべく医療・福祉をさらに充実させています。

 医療面に限れば、わが国の医療は患者にとっては平等であり、質も高く、日本はすでに世界一の高齢化率であるにもかかわらず、先進各国の中でも医療を低いコストで提供しており、世界的な評価は高いものがあります。 そのような状況のなかで、さらに地域の基幹病院として信頼される病院として評価されるためには、患者さんのみならず、職員も満足できる病院・職場であることもまた重要です。 医療の可視化が進んでいる現状では、近隣の医療機関よりも優れた先進的な医療・福祉を提供する、あるいは特色ある診療などをおこなうように推進していかねばならないと同時に、良質の医療を提供するため病院内・外の医療全般に緊密な連携・連帯が必要と思っています。

済生会西条病院

西条医療福祉センター相談役 長櫓 巧

 済生会西条医療福祉センターは、瀬戸内海に臨み、石鎚山を望む自然に恵まれた地にあり、”全ての人の救療済生”の済生会の基本理念のもとに運営されています。

 当センターは済生会西条病院を中核として、老人保健施設いしづち苑、済生会西条特別養護老人ホーム、訪問看護ステーション、在宅介護支援センター、居宅介護支援事業所、ホームヘルパーステーション、西条市地域包括支援センター西条北部からなり、西条市の医療・福祉・介護を担っています。

 西条市では、高齢化、核家族、人口減少が進行しており、今後、更に医療・介護の需要が高くなると予想され、当センターの役割は益々大切となると思われます。当センターは、医療・介護を担う人材が十分とは言えませんが、これからも魅力あるセンターを目指し、東予地区、愛媛大学医学部などの県内の関係機関と連携、協力し、皆様に、最新の治療、最適の介護を提供できる様に努めてまいります。

 当センターがあるから西条に住みたい、当センターがあるから西条が好きであると思う人が一人でも増えることを目指しています。

済生会西条病院

院長(兼)西条医療福祉センター長 岡田 眞一

 平成19年4月に、常光センター長のご推挙により済生会西条病院長に就任いたしました。 昭和54年4月に愛媛大学医学部の一期生として卒業後、昭和58年4月からこの病院に勤務しています。 当時、各県に1校の医学部ができたため、20~30年後には医者は余ってくるといわれていました。 ところが、新臨床研修医制度が始まり、地方の病院に勤務する医師がいなくなってきました。 また、医の倫理や医療安全など、医療制度そのものにも多くの問題が生じています。 このような医療状況の中、地元愛媛の西条で地域医療に貢献できることをとても嬉しく、また、誇りに思います。 平成16年11月の新西条市の誕生後、平成19年4月に周桑医師会と西条医師会も合併しました。 それに伴い、西条市の医療圈が広くなりました。 西条市の一次救急から二次救急を担う公的中核病院であるという、当院の役割を考えると、責任の重さをひしひしと感じます。 平成19年4月にはPET-CT、リニアック、血管ラボ(全身の血管超音波検査)、回復期リハビリテーション病棟(24床)を備えた南棟が増築されました。 これらの新しい医療設備を利用して、地域に密着した、高度な医療ができるように努力していきます。 今後ともご支援の程をどうかよろしくお願い申し上げます。